その後、順番にお風呂に入ってから、男女分かれて部屋に入る。
ちょうどベッドが3つずつの2部屋になっていて、必然的に部屋の割り振りはこうなった。
さすがに男女混合の部屋は困っちゃうから。
隣の部屋からは、天馬くんと島元くんの話し声がかすかに聞こえる。
いつの間にか、2人はとても仲良くなっているみたい。
わたしと藤ヶ谷くんが引退した後は、後輩たちで引っ張っていくことになるから、そんな様子にとても安心する。
きっと上手くやっていってくれるはず。
「お前らうるさすぎ」
しばらくすると、はっきりと藤ヶ谷くんの怒る声がして、そんなにうるさくしていたのかと、わたしたちは3人で笑ってしまった。
「男子たち、なんだかんだみんな仲良しですよね」
うんうんと頷く穂乃実ちゃん。
「ちょっと不安だったけどよかったよ」
天馬くんと藤ヶ谷くんが同部屋なことに不安がいっぱいだったけれど、大丈夫そう。
……まぁ、藤ヶ谷くんは怒ってるみたいだけど。
みんな常識は持っているはずだから、心配はない。