子犬系男子の甘い溺愛が止まらない




***



「「カンパーイ!!」」



盛大な掛け声で始まったバーベキュー。


もちろん未成年のわたしたちはお酒を飲むことができないから、ジュースで乾杯。


お肉は男子陣が率先して焼いてくれる。



「こういう時はみんな頼りになりますねっ」


「あははっ」



絢ちゃんの嫌味を含んだ言い回しに苦笑いをしてしまったけれど、確かにと納得してしまう自分もいた。


絢ちゃんと穂乃実ちゃんの活躍のおかげで、皿いっぱいに準備されていた野菜やお肉もあっという間に消えていく。


あまりにも美味しくて、すぐにお腹いっぱいになってしまった。



「よく食べるね、みんな」


「男子だから、胃の作りが違うんじゃないですか?」


「そうかもしれないですね……」



バーベキューコンロを囲んで食べ続ける男子陣を横目に、わたしたちはそんな話をしていた。