子犬系男子の甘い溺愛が止まらない




「どう思いますか?」


「うん、楽しそうだし思い出作りにもいいんじゃないかな!」



そう言うと、嬉しそうに盛り上がる生徒会室。


受験生にも息抜きは必要。


このメンバーで一緒にいられるのもあと数ヶ月。


せっかくなら楽しい思い出をたくさん作っておきたい。



「じゃあ日程と場所決めましょうよ!煌牙いいとこ知ってるでしょ?」


「あぁ。こことか?」



スマホをポケットから取り出して、立派なコテージのあるキャンプ場を見せてくれる。



「ここならバーベキューセットの貸出もあるし、食材も用意してくれて、それなのに安いんすよ」



確かに。


キャンプ場までは電車とバスを乗り継いで行けるから、車がないわたしたちにも優しくて、全部準備してくれるなんて魅力的すぎる。


さすが、島元くん。


空きを確認してみると、ちょうど来週空きが見つかった。



「じゃあ、来週10時に集合ね」



来週が楽しみだ。


なんだかんだ生徒会メンバー全員で遊びに行くのは初めてで、早く来週にならないかと心を躍らせた。