子犬系男子の甘い溺愛が止まらない




「もしかして、綾瀬先輩とお揃いですか!?」


「嫌、だったかな?」



ちょっと心配だったんだよね。


だって、男の子がイルカのキーホルダーなんて。


でも、イルカショーを一緒に見てて、天馬くんもすごく楽しそうだったからイルカ好きなのかなって思って。



「全然! むしろ嬉しすぎて……イルカも好きだし、綾瀬先輩とお揃いなんて……!」


「喜んでくれて良かった」



天馬くんの笑顔を見てホッとする。


いらないって返されたらどうしようって思ってたから。



「今日から僕の宝物にします。 絶対大事にしますね!」


「そんな大袈裟な……! でも、ありがと」


「こちらこそですよ! じゃあ寂しいですけど、帰りましょうか」



そっか、もう帰る時間か。


もう少しここに居たかったな。


そう思えるくらい、今日はとても楽しかった。