子犬系男子の甘い溺愛が止まらない




天馬くんは準備がいい。


事前にちゃんと調べて来てくれてたんだろう。


本当に感謝しかない。


やって来たのは、水族館の一角にあるレストラン。


海の中をイメージしているみたいで、ゴツゴツした岩があったり、壁にも魚や海藻などのイラストが描かれている。


わたしの1番のお気に入りは、座る椅子。


貝殻の形になっていて、とても可愛い。


可愛すぎて、思わず写真まで撮ってしまった。



「なんとか座れてよかったですね」


「うん、ラッキーだね」



ちょうどお昼時で席が混んでいたけれど、天馬くんがすぐに席を見つけてくれて、座ることができた。


さっきから天馬くんに頼りっぱなしで申し訳なくなる。



「綾瀬先輩何食べます?」



メニューを広げて見せてくれる天馬くん。


うーん、どうしよう。


どれも美味しそうで迷ってしまう。