「お前鈍感すぎて無防備だからお兄ちゃん心配になってくるよ。…それ狙ってんの?」
「…狙う…?なにを…?」
「そーいうところだよ。…あー、お前もうずっとウサギパンツで居なよ」
なっ…!どういうこと!?
あんなに馬鹿にしてたのに…!
それでずっと居ろって、私はずっと馬鹿にされ続けるってこと…!?
でも違和感がどこかにあったのは、いつもの意地悪に妹をからかうものとは少し違うような気がした。
「…そうすれば狙われないし」
「え…?」
さっきから“狙う”って、なんのことを言ってるのかわからない。
色々とキャパオーバーだ。
目の前には学校イチ人気者の生徒会長である、羽柴 湊がタオル1枚で壁ドンしてきてるなんて…。



