なぁんて、これはちょっと上から目線過ぎたかなぁ。
また「生意気」なんて言われちゃう。
でもこれくらいが妹って感じだ。
「…あ、ありがとう」
───え。
なんか返事が返ってきたんですけど。
これ練習なのに。
というより………お兄ちゃんの声じゃない。
この声は───…
「真崎、…俺、お前に嫌われたと思ってたから…」
どこかよそよそしくなったその男は、角刈りの角度だけは変わらない。
サッカー部なのに角刈り。
誰かさんは“板前”だと言ってたっけ。
今なら私も思うよ。
どうしてこの人を好きになってたんだろう?って。
「橋本くん、違う、ごめん、ちがうの」
「お前には謝りたくて。…実は俺、あれから彼女と別れちゃってさ、」
「聞いて橋本くん、」
そしてチョコから手を離してっ!?
なにを受け取ろうとしてるの!?
まぁ私も差し出したのは責任があるかもしれないけどさ!!
でもまさか目の前に居たなんて思ってないじゃんっ!!
「これ紙袋だから引っ張ったら破けちゃうの!!」
「お前がまさか俺のことをまだ好きだったなんてさ、…でも最近のお前、なんかちょっと可愛いなって思ってたんだよ」



