友達は少ない方ではなかった。
部活動はやっていなくても、昔から元気だけが取り柄の私であれば気付けば周りに人が集まってくるもので。
他クラスの子とも話せるし、男子ともふざけ合える。
そんなものが悪く出てしまいました。
「うっそでしょ!?今日!?ステージ発表!?!?」
「そう!絶対みんな知ってる歌だから大丈夫だって!!頼む真崎っ!!」
「うん!わかった!!───なんてなるはずないじゃんっ!!!」
文化祭2日目。
私のクラスは特に珍しいものではなく、たこ焼きを延々と焼くありふれた屋台の1つだったのだけど。
問題はそこではなかった。
「なんでよりによってボーカル!?!?せめてタンバリンとかカスタネットとかさ…!!」
「小学校の音楽会かっ!!だってお前ギター出来ないだろっ!」
何故か午後に体育館ステージで発表する軽音部バンド演奏のボーカルに任される…だなんて。
体育祭のときもそうだけど、毎度毎度頼まれる私の人望の厚さは凄まじいと改めて思った。



