「真崎ちゃん、これあそこのテーブルによろしく」


「はいっ!」



その店主の大学生の息子さんもアルバイトとして働いていて。

見た目はいいし愛想もいい。

だからか常連客に混じって、彼目当てで来る若い女性客が多かった。


───ガラガラガラ。



「いらっしゃ……いませー…」



新規2名様のご来店だ。


珍しい、いや、狙って来たんだ。

この男が来るのは想像出来たけど、男友達と一緒だとは。



「じゃあ俺ウーロン茶で。佐藤はどうする?」


「じゃあ俺も同じもので」



あぁこの人、確か生徒会の2年生だ。

いつも羽柴 湊のバックのポジションについてる………下僕だ。

それにしても学校以外で会うなんて久しぶりだ。



「…かしこまりました。もんじゃ焼きかお好み焼きかで選べますがどうされますか?」


「オススメあります?」