「それに柚が辞めたら店長悲しむだろうな。良い子が入ったって喜んでたから」
「そうなんですか?」
「うん。それに俺に教えられた子は今まで3日持たなくてさぁ。
でも柚は良い子だし続いてるから、辞めて欲しくないな」
やめる気はない。
この制服も気に入ってるし、みんないい人で。
くすっと笑うと、羽川さんは立ち上がった。
「よしっ!笑顔になった!んじゃ後半戦も気張って行くか!」
「はいっ!!…わっ!」
「柚は彼氏いるの?」
ぽんっと頭に手が乗せられた。
「…い、いませんが」
「じゃあ好きな子は?もしかしてさっきの男?」
「……いえ」
急にこういうふうに探られるのは苦手だ。
それに、こうして気安く触られるのも嫌だ。
「休憩頂きましたっ」
私は逃げるように休憩室を出た。
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