【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます



「え!? じゃあ、今春休みだから来週はどうかな!?」


また口塞いでやろうかと思ったけど、あまりにも嬉しそうに聞いてくるから出来るわけないんだよな。


「いいよ。芽衣がそれでいいなら」


「やったぁ! 律くん、持ち物はパジャマだけで大丈夫だからね!」


「……」


もうなんだっていい。


俺の世界のど真ん中で、一生そうやって俺のこと振り回しててよ。


「でも、緊張して眠れないかも……!」


お手上げなのは、こっちだよ。


「芽衣、この続きは来週ね」


「うん!って……え!? 私の部屋で!?」


「そう。だから眠れないんじゃなくて、寝かせないから」


「……っ!? あ……律くん、もしかして寝付きが悪いの!?」


だからいつもお昼寝を……!?って、一人で喋る芽衣に俺は言った。


「俺の場合、眠れないんじゃなくて寝たくないんだよ」


「なっ、なんで……!? 」


お前の寝顔が見たいから。

なんてね?


「あれ!? 私、また気になること増えちゃってない!?」


今はまだ、言ってやんない。


*Fin*