「一所懸命、芽衣が作ったんだから、そういう気持ちってのは相手に伝わるもんよ!」


「……ありがと。お母さんのご飯もいつも美味しいよ。私のために考えてくれてるからだね……」


じーん、と感極まってお母さんを見つめる。

当たり前よ!と胸を張りながら冷蔵庫を開けた母は、


「あんらぁやだわっ、卵の期限3日も過ぎてたじゃないのー!!」


「……」


お母さん……今日の夕飯って……確か親子丼……。



そのあと私はお風呂に入って寝る支度をした。

明日はいよいよバレンタイン……。

律くん、喜んでくれるといいな。

きっと気持ちは届くはず……。

律くんが喜んでくれますようにと祈りながら、私は眠りについた。