約一週間後にはバレンタインデーがやってくる。

もちろん律くんと過ごす初めてのバレンタイン。


気合いは十分!

やる気もみなぎっている!!


そこで私は、この前の朝、律くんが甘い物を好きか聞いてたみた。


まずはここからスタート!のはずだった。


「で? 律くんはなんて答えたの?」


「うん……嫌いじゃないって!」


「じゃあ何を悩む必要があるのよー」


そこが問題なのだ。

なぜならその後、律くんはこう答えた。


──“でも、一年に一回食べるか食べないかくらい?”


……と。

語尾には疑問符をつけられてしまった。