「お邪魔します……」 緊張気味に家の中に入る。 玄関は吹抜の作りになっていて、陽射しがキラキラと眩しいくらいに降り注いでいる。 階段を上がった先にはいくつか部屋があったけれど、律くんの部屋は一番奥だった。 「お母さん達の寝室より広い……」 「なに?」 「う、ううん! 心の声!」 「……」 律くんの部屋は窓際にベットが置かれていて、壁側にはテレビ、整理整頓された机と小さなチェストが並んでいる。 とにかく物が少ない。 必要最低限な物以外ないところは、なんだか律くんらしいかも。