あんぐりと口を開けているわたしの顔を見て、いつも通りわらって、「朝から声大きいから」とわたしの頭を軽く叩く。

わたしのシングルベットに寝ているのは、わたしと幼なじみのそうちゃんで、その状況に驚きを隠せないのは普通のことだと思う。



「な、なんでいるの!?」
「え、ふざけてる?」



そうちゃんは呆れたようにわらって、「お母さんとお父さんが帰ってこないからそうちゃん泊まってって言ったの誰だっけ?」と言う。

そこまで言われて、わたしはやっとはっとした。


お母さんとお父さんが仕事で、帰ってこられないと知って、急いでそうちゃんに連絡して、泊まってもらって、嫌そうにするそうちゃんを無理矢理ベッドに引きずり込んだのはわたしだった。

最初は「同じベッドはやだよ」って言ってたそうちゃんも痺れを切らして「いいよ」って言ってくれたけれど、改めてこの状況を理解すると恥ずかしくなる。