愛は惜しみなく与う【番外編】

すっぽり収まるように抱きしめる

俺だけ余裕ないみたいでムカつくじゃん

杏があたし以外触るなって言ったんだ。勿論そのつもりだけど、杏だって…可愛いんだから、他のやつの前で無防備なのもやめてほしい。

男なんてバカなんなから


現に俺もその1人だ


「な!な!み、みんなの前でやめてよ」

「杏がズボン履くならやめる」

「わかったわかった!履く!寄越せ、ズボン!!」


そう言って杏にズボンを引っ張られる。
いや、自分で脱ぐのと脱がされるのは違うから引っ張るな!!
てゆうか部屋にいけば、服あるだろ?


「いーから、部屋で寝巻き着替えろ」


そのまま杏を部屋に押し込む。
ふぅ
あいつらの前でも、無防備なのは困るから。ちょっとでもエロい目でみたら殴る!


「もう!強引すぎ!」

「だって…そんな格好でウロウロするから」

「誰もなんも思ってへんわ」

「思ってる」


ふん!と怒る杏は、ベッドに座って髪の毛を拭いている。


「俺はいつでも思ってた。杏が無防備すぎるなって。さっさと着替えろ。襲うぞ」


未だに俺の服をきて、足を放り出している。