大事にしなきゃ
理性飛ばした奴が言うのもなんだけど。
思ってるから


「俺の彼女ってこれから紹介できるの?」

「まぁ、そーなるわな。総長の彼女って、あらゆるチームから狙われるらしいけど」


…たしかに

言わない方がいいのか?とそんな弱気なことを考えたけど、杏は杏だった



「全員蹴散らすから心配せんとき。隠されるよりええよ。あたしも明日志木に言おっと」


「……え」


「泉と付き合ったって」


いずれ知られるとは思ったけど明日言うの?嬉しいような複雑な気持ちなんだけど。

ここでしたこと言わないでくれよ?お願いだから。俺が志木さんに殺される…

でもそうやって、俺と付き合ったと誰かに言おうとしてくれるんだ


今更ながら実感が湧いてきた


「俺の彼女なの?」

「そうやで?泉の彼女やで」


バカ可愛いじゃん!なにこれ。こんなに素直になるものなのか?


いや、杏だもんな

堂々としてるか


「初めての彼氏が泉でよかった」

「最後の彼氏、な」


そう2人で笑い合って山をおりた。


幸せすぎてうかれてて、事故りそうだったから、運転は集中して帰った。



まだ夢なのかとふわふわしているが


背中でスリスリしている杏を感じれば、現実だとわかった



今日は興奮して寝れなさそうだ



-----