愛は惜しみなく与う【番外編】

でも杏は機嫌が悪かった

電話しても会わないと言われた


隣にいるはずの響に電話をすれば、朔と同じで、響にも怒られる。


『ねぇ、杏が可哀想だよ。ほんと何してるの?』

「いや…俺は…」

『もうすぐ春だよ?片想い歴1年経っちゃうよ?いいの?てゆうか、杏のこと守るなら、今一緒にいるべきなのは泉でしょ?』


響にも朔と同じことを言われた。
間違いない

そばに居なきゃいけないのは俺だ


『泉が杏を置いてあの女の方に走っていったから、俺ドン引きしたんだからね?』

「いや、あれはあの女を早く遠ざけたくて!」

『でも何も知らない俺たちは、杏を置いて、あの女の方に駆け寄ったように見えた。杏もそう思ったよ。確実に泉が悪い』


…なんだよ、わかってるよ。
俺が悪いのはわかってる


「迎えに行きたいからどこにいるか言って」

『うーーんだいたい分かってるから近くにいるんでしょ?』


なんとなく、響の働く店な気がしてすぐそこまで来ていた。


『あのね、杏は今戸惑ってる。珍しく楽しそうに笑わない。何か我慢して笑ってる。俺あんな杏見るの嫌だからね?なんとかしてよ?』

「あぁ、わかってる。もうつく」


俺はダメダメだな
みんなに言われても、何も上手くできない

本当に、人の気持ちを思いやるってゆうのが苦手なのかな。
まじで自分にムカついてしまう