愛は惜しみなく与う【番外編】

ただそばに居たいだけ

その先があるなら

一緒にずっと居たいだけ



「ごめん、杏にばっか言わせて。まじで怖かったんだ。帰ってきてからの杏はよそよそしくて、まともに触れさせてくれたのもクリスマスの時だけ。付き合ってないし気持ちも伝えてないのに……キスとか抱きしめたりするのが嫌だったのかなって」


……なるほど。だからあんまりしてこーへんかってんな。
付き合ってないし気持ちも伝えてないのに、か。

気持ちは知っててんけどな



「サトルと色々あって、あたし気絶して死にかけてたやん?あの時さ…出会った時から好きって言ってなかった?」


記憶は曖昧やけどその部分は鮮明に覚えてる。


「……!!聞こえ…てたの?」

「うん。夢かなーと思ったけど。聞こえた気がした。それに、全部終わったら聞いて欲しいことあるゆうてたやん?あれは…このこと?」


なんかそんな気がした

今思い返せば

全て終わるまで待ってくれてた気がする


あたしの心の準備も兼ねて。


すると泉は顔をブンブンとふって、深呼吸をする。
…ん?


「もっかい、言わせて。まじでダサいけど。聞いてくれる?」


ダサくないよ
泉はいつでも、かっこいいよ