愛は惜しみなく与う【番外編】

「先はいってええよ?」

「分かった」

一緒に入る?とか冷やかすとまた怒られそうだからやめておく。俺だって疲れたんだよ。
抗争よりも疲れる。


ラブホの風呂は広い。
杏が家から持ってきた入浴剤を入れたようで、パステルピンクの湯になっていた。

ふぅ


目を閉じてこの後のことを考える。

ご飯と杏が食べたいっていってたスイーツを頼んで……映画を見させてあげよう。夜は襲っていいのか分からないから様子見だな。

ふぁぁぁあ


眠い


ガチャ

え?

「こっち!!!向かんといて!!!」


扉の音がして目を開いて振り返ろうとしたら頭を思いっきり固定される。いたいいたい!首がもげる!


「杏?」

風呂場に杏がきた。
後ろを振り返るなと言われるから見れないけど、この焦り具合は脱いでるのか?


「さっきのは……流石にあたしが空気をぶち壊したってのは分かってるから…反省…しにきた」

「へ?」

「だーかーら!!!」


後ろから杏の腕が回ってきて70%くらいヘッドロックみたいな形だけど抱きしめられた。気がする。

後頭部の感覚でわかった。

服着てないな。


「ごめんな?嫌とかちゃうからな?あたしすぐふざけてしまう悪い癖やねん」

「……いや、いじめ過ぎた」