愛は惜しみなく与う【番外編】

そんな窮屈な関係、貴方達の望む関係じゃないでしょ。

そうお母様は言い切った。

言いたい事はわかるけど…でも他にどうしたらええか分からんくて。


「あの、俺は、杏が言った通り、やると決めたんでやります。あいつらの逃げ場にするつもりは全く無いし、そういう意味の面倒見てやるではない。

正直離れ離れも嫌だ。だから…一応俺はこっちの専門学校も調べてる」


え?嘘やん……


「泉は関東に居てあげな!それこそ…何かあった時にみんなの話を…聞いてあげなあかん」

「でも俺は杏と離れたくない。お母さんが言ったように、俺たちは恋愛に関して器用じゃないだろ。色々考えて誰にも言えなくて、しんどくなるよ。絶対。
それなら側に居て今まで通り、なんでもぶつかっていった方がいいに決まってる」


せやけど…
あたしはみんなから泉を奪いたくない。


「杏は俺に関東に居てあげなきゃって言うけど、それを言うなら杏もだから。杏だってもう、居場所はある。みんな頼りにしてる。みんなお前に離れてほしくないって思ってるよ」


………そこは考えてなかった。
泉を連れて行く事は絶対したらあかんってことしか思ってなかった。
やから1人で関西に戻る決意はもう殆どかたまってた。

あとは寂しさをどう消費するか…それだけやった。