愛は惜しみなく与う【番外編】

過保護なのはわかってる。でも泉がポロッと語ったその話は、あたしの心にストンと落ちてきた。

8年や。

すごく長い間、あたし達はチームのみんなのため、誰かを守っていくために行動してた。今更それは変えられへん。

だからあたしは、泉のその夢のサポートがしたい。いい人たちが集まるのに、会社がぐらぐらなんて意味ないし。

それで思った。

学ぶならお母様のところがいいなって。


お母様言ってくれたから。東堂を利用しろって。あたしの我儘くらいなら通るんやろ?やから……ここに話しにきた」


泉にも言ってない内容やから、お母様と泉の両方が驚いてて、そして視線が痛い。
うぅ……ちゃんと喋ったやん。


「初めて聞いたんだけど」

「泉にも…まだ言ってなかったな」


選択肢がありすぎるからこそ迷った。でもした事はすぐ浮かんだから。


「……悪口とかじゃなくて、泉くんが会社を創るかどうかも分からないじゃない?違う事がしたくなるかもしれない。それに、貴方はこっちに来る事になるなら、何年か離れ離れの時間があるのよ?」


それは、わかってる。
だけど、学ぶなら…ここでって思った。