愛は惜しみなく与う【番外編】

「一途に愛されても、不安になったりはしますよね」

「え?何が?あたし泉の彼女ちゃうで」

……え?

「噂でそんなんあるみたいやけど、ちゃうよ。あたし付き合ったことないし、好きな人もなんかよー分からんし」


うそ
絶対うそ!


「だって…!」


蕪木先輩の話をする杏さんは、恋する女の子の顔ですよ?そう言いたかった。

でも後ろから伸びてきた響先輩の手に阻まれた。


「杏は鈍いんだよ」

そう響先輩はあたしにだけ聞こえる声で言った。


えっと…


「泉なんやて?なんかゆうてた?」

「んとね…あまりにも怒るし場所言わなかったらメンバー全員動かして探すって言われたから、ここにいること教えちゃった」


ごめんねーと。
それに対して杏さんはムキーと怒る


「もう!なんでよ!のんびりdayにしようとしたのに!せっかくえみりちゃんとも話せてたのに」

ん?あたしは全然いつでも話せますけど…


「どうしよ。なんか今会いたくないねんな。響、バイクの鍵貸してや」

「えーー俺怒られるじゃん」

「お願い!なんか今泉の顔見たら、殴りそう!」


ほんまにたのむーー顔合わせたくないねんと懇願している杏さんの後ろに

人影が