愛は惜しみなく与う【番外編】

「杏さんは…響先輩のことどう思ってるんですか?」

「弟!可愛い!癒し!」


即答で返事が返ってきた。響先輩と同じ。姉のように慕う響先輩と、弟のように可愛がる杏さん

そして

ニヤニヤ笑っていた顔は真剣な顔になった


「あの子も色々あって女の子苦手になってしまったけど、根本は人懐っこいし、人のことも大好きやし、周りがよく見えるええ子やねん。だからさ……仲良くしたってな」


あぁ

これのことだね


お姉ちゃんだって言いたくなるよね


響先輩のことを語る目はとても優しくて、愛で溢れていた。

申し訳ないな。勝手にライバルだなんて思ってしまってた。
この人はそんなレベルの所に居ない



「あの、会えて嬉しいです」

「ほんま?あたしも!」


ころころと表情が変わる杏さん

この人も…


すごく有名なんだけどな


本人は無自覚そうだね


烈火のお姫様なんて言われてる人だ。

あの蕪木泉先輩が側に置いた唯一の女の人


なんだかもっとツンツンしてとっつきにくい人だと思ったのに。
優しくて笑ってしまった