愛は惜しみなく与う【番外編】

なんていうんだろう

とりあえず、ニヤニヤしていた。

ニコニコじゃない。ただニヤニヤしてあたしと響先輩を交互に見ていた。

え?なに?


あたしが近ずくとそのニヤニヤは最高潮に



「えみりちゃん?よろしく!!あたし杏!」


そう自己紹介をして、あたしの手を取りブンブンと握手をした。痛い痛い!


「杏、えみりの腕がもげるぞ」

「うわ、ごめんな?痛かったよな?興奮して力加減ミスったわ」


おかしいな

想像していた人と違った


もっとなんだろう。響先輩がお姉ちゃんだなんていうから、大人っぽい人なのかと思った。


「えみりちゃん、暇そうやん!一緒にご飯食べようや」

「え?まだバイト中なんですけど…」

「賄いまだだろ?大志いるし、大志に働かせておけよ」


響先輩まで、無茶を言う…

そして安達さんも気づいたのか、杏さんにペコリと頭を下げた。


「安達さん!えみりちゃん借りてええ?」

「暇だからな。まかない食っとけ」


なにそれ、
バイトいいのかな?

それに安達さんとも杏さんは仲良しなの?
なんだか不思議な気持ち。
そして、あまりにも思ってた感じの人と違って、戸惑っている。