愛は惜しみなく与う【番外編】

「綺麗だな」

「…はい」


涙が出そうになる
大好きです

どうしても触れたくて、響先輩の背中に手を当てた。

嫌がられるかな
怖がられるかな
振り払われるかな


そう思ったけど響先輩は何も言わずに、ただあたしの家までの道を運転してくれた。


その日から響先輩はあたしを名前で呼んでくれて、バイトが被り、夜が遅い時は、家まで送ってくれた


あたしばかり貰ってばっかりで、胸が痛くなる。

どうして優しくしてくれるのかなって


今はまだこの余韻に浸っていたい


そう思い数ヶ月経った今日


暇だなーと思いバイト先でみんなで話していると、響先輩がきた


そしてその隣には


金髪の女の人がいた


あ、この人が杏さん


響先輩が会いたいと言っていた人



そういえば帰ってきたって笑顔で教えてくれましたよね。
あたしではあんな笑顔にさせてあげれないから。

やっぱりどこか嫉妬をしてしまう


そして店に入るなり、あたしの名前を呼んだ


「えみり!こいよ!」


やめてよね。その人の前で話すのは、少し複雑なんだから。
そう思ったのに


杏さんの顔を見ると


固まってしまった