愛は惜しみなく与う【番外編】


「吉田さん、確か家遠かったろ?店で話しすぎたね。送るよ」



そう声をかけてくれたのは、響先輩だった


なんて?もっかいいって?あたしを送ってくれる?バイクで?うそ!!!


「さっきの奴らもこの辺ウロウロしてるかもしんねーし。危ないから。ヘルメットないからさ、大志のやつ借りたから」


大志とはバイト君のこと

本当に言ってるの?

バイクの二人乗りって、くっつくんだよ?


「あ、あの、あたし乗っていいんですか?」

「乗らなきゃ帰れないだろ?」

「いや、その……」


触れていいんですか?そうは聞かなかった

ん?乗り方わかんねぇ?そう言っている響先輩。もうどうにでもなれ

そう思ってヘルメットを受け取りバイクに跨った。


嫌じゃ…ないのかな


「スピード出さないけど、どっか掴めそうなところ掴んでてね」


そう言ってバイクは動き出した
あたしの心臓は動きすぎてショート寸前。



「見ろ、えみり!」


え?

名前で呼ばれた?


そして響先輩が指さす方には


イルミネーションが一面に広がっていた。
普段通らない道での発見

そして何より名前を呼んでもらえた