本能的に恥ずかしいものだと思ったのか、漏れてしまいそうになる声を、必死に堪える。


自分が自分じゃなくなりそうな感覚


あぁ、やっぱ少し怖いかも

どんどん溺れていきそうになる


正直何されてるか分からへんかった。ただ反射で泉を突き飛ばさんようにだけしなきゃって思った。


変な感覚

ムズムズしてよくわからんけどストレス溜まってる感じする。表現悪いな。もう頭が追いついてない。


「……っ」


なにこれ。
あたしは……この感覚は知らん…


「杏、唇噛んじゃダメ」


スッと上にあがり、泉はあたしの唇に触れた。

そのまま唇に触れた泉の指は、あたしの唇をなぞって、唇を割った。


びっくりした


「噛まないでね」


そう言って泉はあたしの口に指を突っ込んだまま、再び何やら再開しようとする。

いやいや!ちょ!


噛めへんけど!!!

口の中に謎に突っ込まれた指のせいで、唇を噛み締める事もできず、どうすれば変な声が我慢できるのか焦ってしまう。


恥ずかしいを超えた

口の中で動く泉の指に翻弄され
身体は触られあらゆる所にキスをされ…