愛は惜しみなく与う【番外編】

烈火だということも知ってる。
だから喧嘩が強いんだろうなとは思ってたけど。
やり返さずに、ただ殴られた


でも一歩も動かない

そして、男2人を睨みつける響先輩


もういい。いこうぜと先輩の威圧に負けて、去っていく二人組


助かった?


響先輩の手は、まだあたしの腕を掴んだままだった。


「吉田さん、怪我ない?」

「え?え、あ、ありがとうございます!響先輩のほうが!」


パッと響先輩の顔を見ると、口元が切れている。そうだよね、ものすごい音なったもんね。


「えみり冷やすもの持ってきます!」


どうしよう
綺麗な顔に傷がついてしまった。

氷を用意していると、バイトの男の子と響先輩の会話が聞こえた。


「響さんどうしてやり返さなかったんですか?あんな奴らの拳なら避けれるでしょ!」


「え?あぁ、痛くなさそうだったからいいよ」


痛くなさそうって…血が出てるのに


「それにやり返せば解決するとも限らないだろ?俺がやり返してボコボコにしたら、店にも迷惑かかるし、吉田さんも居たから。女の子は目の前で殴り合いなんてしちゃ可哀想だろ」


あー疲れた

そう呟いた


だめだよ。カッコ良すぎるよ。やっぱり好きが止まらない。