「ラーメンでもくう?」

「え?」

「元気ないじゃん。どうした?なんかあったのか?」


顔も赤いしやっぱり熱あるの?
そう言って立ち止まりあたしの顔を覗き込む泉


ちょ、ちょっと…!



「え、何その顔」


「え!?!?変な顔してる!?」


無自覚です!!!変な顔してたのはごめん!どんな顔よ!!何その顔ってなに!?



「わかんねぇけど、可愛い顔してる」


「…………は?」


喧嘩と違って、ほんと隙ありすぎな



そういって顔を覗き込んでいた泉は、あたしにちゅっと触れるだけのキスをした。


は!?道端!!


「何考えてあの顔してたの?」

「え?え?何が!」


なぜキスした!変な顔やったんじゃないの?テンパるあたしに帰るぞと、特に慌てる様子もなく手を引いてまた歩き出した。


「で、何考えてた?」

「は?え、っと……晩御飯?」

「……晩御飯のこと、そんな物欲しそうな顔で考えるんだ?」


モノホシソウ?

物干し…ん?


ものほしそう

も、も、物欲しそう?