愛は惜しみなく与う【番外編】

そう言ったあと、桜さんが、やれやれと言った顔をしたのを見逃さなかった。
パンチすり抜けるとか、困るもん…


「動いたし腹減った」

「なんか食べにいく?」


てきとーにお店に入ることになった。慧と桜さんのダブルデートプランは初っ端で崩れたらしい。ごめんやん


そして今は

泉と慧を先頭に
あたしはその後ろを桜さんと歩いてる。


「2人のデートは、あんな感じなのかな」

「さぁ?どうやろ。泉とあたし、何してるんやろな。あんな感じやと思うけど」

「公園デートはどんな感じだったの?」

「どんな感じか……昼寝した?」

「外で?」

「うん」


どこでも寝れるの羨ましい。そう言われたが、少し違う。
泉が居れば、どこでも寝れるって感じかな。

流石に一人であんな外でねーへんよ?


あ、ちょっと


「泉」

「あぁ、わかってる」


泉は察したか
慧と桜さんは、どうしたの?と首を傾げている。どうしたもんかね


「何人くらいおるやろ」

「ここじゃ人が多すぎて分からない」

それなりの人数が居そうやけど


「げ、誰かの視線感じるの?」

「まぁな?後をつけられてる」