可愛い子を連れてきてくれたら嬉しいわ!そう両手を揃えて楽しそうな顔をするお母さん。
つい最近までここにいる杏のことを好きだったなんて…流石に言えない。

まぁそうだな


「美人のボッキュボンを連れてくるよ」


いつもの調子で話せるよ

お前らがいたら


俺は自分を見失わない



随分と話した。学校のことや烈火のことも。まだ話し足りないくらい



「杏ちゃんや泉くんみたいな人が朔の近くにいて、すごく安心。朔も…立派になったね。2人に…頼られるような存在になってね」



お母さんが1番言って欲しいことを言ってくれた。

さすが俺の母さん



俺もそう思う

2人に頼られるような存在になりたい

どんなことでも、俺がいたら安心だって思えるように…

それはちょっと無理かもだけどさ?


2人の側に寄り添えるそんな存在でありたい


そして母さんと定期的に会う約束をした。今度は母さんを支えてくれた人に会わせてもらうことにもなった。


ただただ嬉しい



母さんも泉も杏も



ありがとう

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