愛は惜しみなく与う【番外編】

ひ、ひとまず、親御さんには怒られへんよな?

泉は、ハゲの首を絞めたってところで笑った。

こんなこと言うのもなんやけど、想像つくんやろな。うん。よくするし


そして無事美亜ちゃんを送り届けて、半蔵も家に響がつれてきてくれ、バイバイした。


はぁ

疲れた


「想像してたトラブルじゃなくておもんなかった」


あたしは喧嘩がしたかったのに。あんな不快な気持ちになりたかった訳ではない。


そしてそのあと倉庫に行けば……




倉庫の外で朔がやいやい言っている


そして


あの女がいた



あのまま倉庫に行ったんや。せっかくビビらしたのに、案外神経図太いんやな。


「なぁ、あれどうにかしいや?」


そう言い後ろにいた泉を振り返れば、泉は私の言葉に反応せずに、そのまま小走りで倉庫に向かった。

咄嗟に手を伸ばしそうになったのを引っ込める。


「……」


「杏?」

「面倒くさ」

「え?あぁそうだね。あの臭いは俺には無理だ」


響が隣にくる。女の人!って感じの香水の臭いは、響はいまだに嫌がる。あたしもあの甘ったるい臭いは嫌いや。