愛は惜しみなく与う【番外編】

「さーてと。ドライブももう終わりや」


手を痛めたら嫌やから、少しクルクルと回してストレッチ


「あなた、何をするつもり?」


「あたしが誰か分かって拉致ったんやろ?正義の味方気取りか……そうやで。気取りやからさ、全然正義ちゃうねん」



何するつもりって……こうするつもりやで?


助手席に座る女

そして運転席でもくもくと運転してる柄の悪そうなハゲ


そのハゲの首に腕を回す



「グっ!離せ!」

「あなた、何してるの!?どうかしてるわ!事故るわよ!」

「え?何って……オトそうかと」


事故らんように加減してるねん!
力を入れればハンドルをバシバシ叩いて対抗する男

と、わーわーゆう女

なめとんなーほんま


「やっていいことと悪いことあるやろ」


男がオチるそのその寸前

サイドブレーキを力一杯引く


車は急停車



あたしはデコをぶつけた。

でもそんなに衝撃はなし!!


「おいで!」


あたしにしがみついていた美亜ちゃんを担いで車から出る。

ふぅ、ほんまたまったもんやないで


「大丈夫?怖くなかった?」

「うん!ジェットコースターみたいで楽しかった!!」


さっきまで泣きそうだった美亜ちゃんは、何やら元気そう。よし、よかった