「貴方達…もしかして、杏ちゃんが言ってた薔薇の人たち?」


怖い男達に囲まれてもうダメだと思った時、杏ちゃんの合図があり、ただ言われた通り信じて出口に向かって走った。

後ろから誰かが追う足音に怒鳴り声



怖い



そう思った時、目の前に綺麗な女の人が現れて、その人はあたしと桜さんの腕をガッと引いて公園の外に出した。

そして、持っていた何かを走ってくる男の顔に放り投げた。


公園の外に放り出されてバランスを崩したところを、小柄の可愛らしい女の子にキャッチされた。


「怪我ない?大丈夫?」


関西弁…


「たまたま同じ場所に来てたからって、ほんまに人使い荒いわ。もう大丈夫やしな。杏ちゃんがなんとかするやろし」


そう笑ったから、杏ちゃんから聞いていた女の子2人なんだと確信した。


どうなってるの?


「さ。あたしらは杏の金でお菓子パーティーでもしておきましょ」


綺麗な髪を靡かせながらもう一人も公園を後にする。