愛は惜しみなく与う【番外編】

……は?


「お前本気で言ってんの?まじで興味ないやつのこと覚えないよな!俺はお前の初体験の相手だから覚えてっけどな!!」


はつ、たいけん?


「お前さーーそんなに記憶にも残らないなら、杏のために童貞残しておけよ」

「まて、誰だそいつ」

「本気で言ってんの?お前中1の時に、その花江風華ってゆう先輩に誘われてホテル行ってた」


……最悪
なんか思い出した


「お前は覚えてないかもしれないけど、俺はお前が抱いた女の名前は、全部覚えている」

「変なところに記憶力使ってんじゃねーよ」


なんか冷や汗出た。ちょっと覚えてる気がする。
中1の俺が烈火の幹部になるのをよく思わない先輩たちにリンチされて…

やり返そうかと思ったけど、海斗さんの顔に泥ぬるきがして、やり返さなかった。


俺を殴って満足した先輩たちが帰ってから…

女がきて…


「……ちょっと思い出した」

「だろ?俺お前が花江先輩と消えていくの見てたもん」

「んなもん忘れろ」


やれやれ
自分の過去を恨むよ、本当に
記憶にもないんだからな


「で、なんでそんな話になったんだっけ?」


「だーかーら!その花江先輩が最近帰ってきたんだよ!さらに美人になって色気振りまいてるって!」

なんだよそれ