愛は惜しみなく与う【番外編】

でも朔の顔は真剣だった


「だからぜってぇ、中途半端なことすんな。あいつを好きなら最後まで貫けよ」


……わかってるよ

中途半端な気持ちな訳じゃない。

けど、してきたことは中途半端に思われるのかもしれない。


順番が、なってなかった


「杏が何も言わないからさ、流されてるだけだろうに。自分の気持ちをぶつけすぎた。割と反省してるよ。でも中途半端じゃないから。俺の全てを捧げても杏を幸せにしたいと思ってる」


「ばーか。それを本人に言えよ。」


俺に言ってどーすんだよ。そう笑いながら朔は立ち上がる。

朔とは、こういうことが多いよな

なんだか本音で1番話してる。


「ま、俺は応援してるし話くらい聞いてやるよ!ただ俺もそろそろ彼女が欲しいからな。恋活するよ」


こい、かつ?

なんだそれ


本当に、もういいんだろうか


「そーいえば…お前、花江って覚えてる?花江先輩」


朔は戻ろうぜといいながら質問をしてきた。花江…先輩か。誰だそれ。

そんなやつ相手チームにいたか?

朔と暴れて乱れてしまった髪を直す



「さすがに覚えとけよ!花江風華(ハナエフウカ)だよ」

「しらねー。誰だよそれ」




「初体験の相手くらい自分で覚えておけよ」