愛は惜しみなく与う【番外編】

「シート…買ってきてくれたのか?」

「うん!さすがにレジャーシート関西からは持ってきてなかったわ」


俺の手からお弁当を取って、杏は楽しそうにお弁当を広げた。

ふわふわした気持ちで、今何をしてるかよく分からない。


「こっちが泉のな?ほんでこれがあたしの」

「ありがとう」

「どしたん?まだお腹空いてない?」

「いや、違う。腹は減ってる。ちょっと実感わかなくてふわふわしてる」


ふわふわ?何それ。そう笑う

その笑ってる顔を隣で見れてるっていうのが、まだ慣れないんだよな。


「髪の毛とか服とかさ、慧が早起きしてやってくれてん!」


せっかくやしちゃんと見て?と杏は胡座をかいて座る俺の前に移動してきた。


「髪の毛可愛くない?あたし不器用やし自分ではできひんけど、なんか上手にまとめてくれてん」


そういうことか。
慧ならこういうの得意だもんな。

いや、まじでグッジョブだよ、慧


「髪の毛巻いてるの?」

「うん、なんか巻いてから、くるくるしてピンで留めてくれた。後ろやし見えへんけど、写真撮ってもろてん」