愛は惜しみなく与う【番外編】

「悪い、今ついたよ」

『お!あたしもついさっき着いてん。場所わかりそう?』

「菜の花畑な。そっち向かってるし分かると思う」

人もあまりいない。
親子連れが多いかな

『ええ天気でよかったなー!』

「あぁ、そうだな」


杏の声を聞いてるだけで、ホッとする。優しい気持ちになれる。すごいな


菜の花畑についた
綺麗だな


杏はどこだろうか


『おー!いたいた、こっち!』


電話口からそう聞こえる
え?どこだ?

キョロキョロ見渡すが、どこにいるかが分からない。


どこだ?

電話口から声が聞こえてるのか、直接聞こえてるのか分からないくらいの杏の大きな声


そして見つけた



「あ、ん?」

「やっほー!バイクでちょっと遠かったやろ?のんびりしよー」


どうぞどうぞと、自分が座っているレジャーシートにスペースを空けてくれる。

いや、そうなんだけどさ



「いつもと…雰囲気が違うからびっくりした」


遠目で見えてたけど、杏だとは思わなかった。
杏は俺の言葉を聞いて、少し恥ずかしそうにワンピースの裾を押さえた。