愛は惜しみなく与う【番外編】

でも、そんなの関係ないくらい、強いから。


「女の子、傷つけたらあかんわ」

「…使えるものは使わないと」

「勿体ないな。強いのにさ。発想がカスすぎて、救いようがないわ」


さっきまで割と怖くなるくらい笑顔で喧嘩をしてた。なのに今は怒っている。


「複数人で取り押さえられた女の子は一生トラウマになるねん。あんな人数で無理矢理押さえつけて……あたしが通りかからんかったら、どうなってたと思う?

一生消えへん傷がつくねん。誰かに触れられるたび怖い記憶蘇るねん。

トラウマって簡単に人に植え付けられるけど、なかなか消すことはできひんねん。


お前らの訳のわからん感情に、女の子使うな。吐き気するわ。やから、手加減せんで」



なんなの、この子は


本当に……


泣きそうになるのを堪える

怖かった


本当に

いまあまり考えずに済んでいるのは、あの後からずっと側に居てくれたこの子のおかげ。

泉くんも来てくれた

気が紛れているだけで…


あんな怖い体験、二度としたくない