愛は惜しみなく与う【番外編】

切り替えも早いね
ほんと、罪な男だよ、あなたは


「初めてホテル行った日覚えてる?」

「……あぁ」


もう凰牙とかどうでもいいわよ
それどころじゃないのよ


「忘れたいなんて言わないで!!!」


少し驚いた顔をした泉くん

一度もあなたからは触れてくれなかったね。話しかけてもくれなかったね。


「うん、わかった」


こんな面倒なことを言って、怒られると思ったのに、最後まで聞いてくれるんだね。

ありがとう



「凰牙は、もういいよ。わたしが総長に話してみる」

「いや、元はと言えば元凶俺だろ?なんとかするよ。凰牙の幹部はややこしいから…今後何かあったら困るし」


優しいんだね
想像できなかったよ
こんな風に何かをしてくれるなんて


「泉くんが守ってくれればいいんだよ?」

「……そうしなくてもいいように、俺たちが行く」


あ、そう。
もう開き直ってきたよ


「杏って子の、どこが好きなの?顔ならあたしの方が可愛くない?スタイルもいいしさ」


まぁこれは本音。
本当にそう思ってる!負けてるとは思ってない。


でも


好きな人に見てもらえなきゃ意味ないんだけどね