愛は惜しみなく与う【番外編】

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あたしは峰岸杏19歳!訳あって高校2年生をしてるよ!
自己紹介は…もういいよね?

あたしのことや、みんなの事忘れたら、①から読み直して!



「杏ちゃーーーん!こっちこっち!」



開けたテラス席で、あたしの名前を呼ぶ声がする。キョロキョロ見渡してみれば、一際キラキラと輝くテーブル席があった。


そこに座る男女


「慧!それに、桜さん!!」


今日は2人と待ち合わせ。桜さんに会うのは、黒蛇の岩見と揉めた時以来だった。


久しぶりの桜さんはまた美人になっている。

慧は相変わらずイケメンを惜しみなく溢れさせている。今日も元気そうで何より。


「2日会わないだけで久しぶりに感じるね」

「ほんまやな!同棲は順調?」


2人は一緒に暮らし始めたらしい。桜さんの部屋に転がり込む!そう慧は嬉しそうに教えてくれた。


「杏ちゃん!直接お礼言うのが遅くなってごめんね」

「いやいや、あたしがこっちに居らんかったから!あれから何もない?大丈夫そうですか?」


桜さんがいうに、あれからずっと慧も張り付いてくれていて、黒蛇の奴らも全く接触しなくなってきたらしい。

結構コテンパンにやったからなぁ