愛は惜しみなく与う【番外編】

髪が乾ききると同時に、杏は限界と呟いて布団に倒れ込む。


「よくできました」


ドライヤーを片してる間に寝てしまいそうだから、先に布団に入れよう。

布団の上で寝るから、掛ける布団もない。


丸くなる杏の身体の下に手を入れて持ち上げる。ほんと、布団に入ってから寝て欲しかった。まぁいいけど

杏は軽いな
片手で持てそう。


持ち上げれば自然と首に手を回してくる。
いい試みだ。布団を剥がすから引っ付いていて欲しい。

布団をめくり、そっと杏をベッドに下ろし、首元まで布団をかける。


むにゃむにゃと幸せそうに眠る


そして眠る杏の首元



「…そうか。ずっとつけてくれてたんだ」



いつもは服で隠れてるから見えなかったよ。杏の首には俺が誕生日にあげたネックレスがしてあった。
嬉しいな

部屋にもあげたアルバムが飾ってある


杏の生活の中に自分が居る



ほんと、付き合えたのかな

まだちょっと疑ってる


杏に出会ったのは4月
今はもうすぐ3月になる
約1年か

杏に出会って

杏を好きになって


色々あったな


高校生活はあと一年か


幸せにするって言ったからな


卒業したら働こう


何も考えていない時は、てきとーにゴトウに金を出させて大学に行こうとしてたけど。
今はその気持ちは全くない。

むしろ働きたい

少しやってみたいこともあるしな