雨は君に降り注ぐ

恋愛(学園)

工藤りん/著
雨は君に降り注ぐ
作品番号
1621110
最終更新
2021/02/13
総文字数
155,453
ページ数
232ページ
ステータス
未完結
PV数
5,982
いいね数
1



 先輩と会うときには、いつも雨が降っている。

 どこまでも優しくて、自由で、あたたかいひと。

 先輩を見ていると、ほっとする。

 雨の日でさえ、元気でいられる。

 きっと先輩には、青空なんて必要ないんだ。

 雨に濡れている先輩だって、かっこいい。

 私は先輩となら、どんなに辛くたって大丈夫だ。

 でも、



 私じゃ、先輩の傷を癒してあげることができない。



 ねえ、先輩、



 私じゃダメですか?





 
 君はいつだって、雨に濡れていた。

 どこまでも純粋で、優しくて、かわいらしい子。

 君を見ていると、癒される。

 雨の日でさえ、元気でいられる。

 きっと君には、青空なんて必要ないんだね。

 どんな日だって、君は輝いているから。

 僕は君となら、どんな困難でも乗り越えていける。

 でも、



 僕には、君を愛する資格がない。



 君には、



 僕じゃダメなんだ。






 青空なんかなくたって、私は先輩といっしょがいい。
 青空を見られなくたって、僕は君の笑顔を見ていたい。






 雨は君に降り注ぐ


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