今夜はずっと、離してあげない。




いつも通り、マイペースな自分を装って、好き勝手言ってるように見せた。


……ゆがんでるなあ、わたし。
ゆがんで、ねじれて、こじれまくってる。


すなおになれない。なってもいいって思えた人も、もういない。


ほんと、ダメだ。
夏風邪ひいちゃうと、どうも体だけじゃなく、心まで荒んでしまうらしい。



「真生、顔色めちゃくちゃ悪いよ?今日はもうあがりな。いちばんお客さん来ない曜日だし。店長にはあたしから言っておくから」



ひとりで帰れる?と、顔を覗き込んでくるせんぱいに、だいじょうぶです、と軽くかえした。


だいじょうぶ。そう思ってれば、なんでもだいじょうぶになる。

今までなってきたんだから、これからも、ずっと、そう。


帰ったら、ちずみさまになんて言おう。

今日もバイトで11時ぐらいにかえるって言ったのに、さすがに9時にかえったらあやしむよね。



……そんなことを働かない頭で考えながら裏口を開けた瞬間、目を見開いた。