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……さて。ここで少し余談話をするならば、
私はどちらかというと病は気から派ではなく、一年に数度、それも夏場ぐらいしか風邪をひかない。
さむがりなくせに冬に風邪ひかないし、なんなら千住サマが来る前は、お風呂から上がってしばらくほぼ下着同然のような格好をしていても引いた試しがなかった。
……ただ、私は元来夏風邪というものにかかりやすいタチらしく。
「ごほっ、げほっ、」
「ちょ、真生、ほんとにだいじょぶ?」
「はい……、」
「声掠れてるよ?」
ちーん、とスタッフルームで鼻をかんで、ずびずび言いながらへらりと笑う。
以前、千住サマが作ってくれたお弁当を一緒に食べた女のせんぱいが、心配そうに眉を下げている。
今日は、ちょっと朝からだるいな、とは思っていた。
でも、テストの結果発表もあるし、心配してくれるかどうかは怪しい……いや、絶対に心配するであろう千住サマに余計な心労増やしたくなかったから。



