「なく、なった……。そ、っか」
「いなくなった人ほど、人の心には残るものだからさあ。ちずがいる前では、この話気軽に出来ないの」
あ、ちずには僕から聞いたこと内緒にしといてね?と、自分から話したくせに調子のいいことを言う千井は放っておく。
これ以上深掘りしてもいいことなんてない。
逆に、聞いたらなんだか千住サマと顔を合わせられないような気がするから、聞かない方がいい。
……そんなこと、わかってるのに。
「……その想い人って、同級生とか?」
なぜか、聞いてしまっていた。
好奇心?単なる暇つぶし?それとも─────、
「ううん、ちがうよ。先生だったんだ。保健のせんせ」
「……え?」
保健の、せんせい??
「……意外。まさか禁断的なアレだとは」
「ぷっ、ははっ。アレってなに、アレって!」



