今夜はずっと、離してあげない。




いや別に話さなくてもいいんだけど……なんて言葉は、心の奥にしまっておく。


ちょうどいい機会だし、知れるのなら知っておきたい、っていう考えで。



「ちずはねー、中学の頃は面倒見よくなかったんだよ?喧嘩したりサボったり、女の子に手を出したり。健全な不良中学生って感じ!」

「それのどこが健全??」



まず不良ついてる時点でどこも健全じゃない。


そして、凛琉はさほどこの話に興味がないのか、スマホでナル様とやらの写真を眺めている。

千井のこと、私に全部押し付けるつもりだ。



「それに、あの顔の整い具合だったからね。女子からのお誘いも絶えなくて。邪険にしてたらしてたでうぜえってなってて、結局やることはやってたんだー」

「へえ」



正直、聞いていて気持ちの良い話ではない。

けど、私と接してる時との差がありすぎて、その想像が出来ないっていうのもほんとで。


……もしかしかなくとも、私ってほんとに娘みたいに思われてたりする??