今夜はずっと、離してあげない。




凛琉とあーだこーだ言い合っている千井の姿は、結構新鮮。


千井がここに来る時は、大体千住サマか、三人一緒に来ることが大半だったから。



……もしかして、前言った〝千井をどうにかしてくれないか〟って言葉、守るためにいたんだろうか。



「なーんかちず、最近保健室入り浸りすぎてる気がするんだよなあ。まーた女遊び再発したかな」

「え?それ、どういう意味?」

「……ん?もしかして、ちずから聞いてない?中学の頃の話」



聞くも何も、私と千住サマの関係は、拾った拾われた関係、もっと言えば家政夫と雇い主みたいなアレだから。

昔話をする、ましてや聞きたいなんて考えてもみなかった。


窓枠に肘をついて、話してるかと思った、とこぼした千井は、なぜか胸を張って。



「聞きたいでしょ?なら僕に対して、今後はもっとやさしくして!」

「どうぞ教室にお帰りください」

「ごめん話すから許して!!!」