ぶっすー、となんだか見たことあるような顔になった千井は、職員室、と短くつぶやいた。
……あ、これ保健室にいた時の私の顔だ。
「ちず、数学の授業中に保健室から帰ってきて授業受けたんだけど、それから4限までずっと爆睡してたから呼び出しくらった」
「ぶっ、」
危うく、飲んでいたお茶を吹き出すところだった。
いや、もう半分吐き出したようなものだけど、口から出てないからセーフで。
……というか、あの人ちゃんと戻ったんだ。
私の方が先に体育館に戻ったからわからなかったけど、戻ってくれたのはよかったよかった。
けど、爆睡って、戻った意味はあるのかな?
あの人も先生に呼び出されるとかあるんだなあ。
「那吏は知らない。教室か保健室で寝てるか、屋上でボーッとしてるか。あ、でも教室にはいなかったかな」
「そっか……。はあ、ざんねん」
「あれ。もしかして僕、失礼な認識のされ方してない?」



